アクアポニックスのシステムタイプは、全部で5種類。家庭用途から商業用途まで、目的に合ったシステムを見つけましょう。
システムのデザインから組立図はもちろん、循環の作り方や水質、システムの調整やメンテナンス方法まで記載されたDIYマニュアル本を参考にすると、製作がよりスムーズになります。
システムが決まったら、DIYのための資材・ツールを購入しましょう。資材は、野菜ベッド、魚タンク(水槽)、ハイドロボール、水中ポンプ、配管などが主に必要になります。循環立上げ時や運転時に必要な、水質調整剤や試薬などもそろえておくと安心です。
詳細ページでは、各資材・ツールを「製作時」「循環立上げ時」「運転時」の3つに分けて紹介しています。システムを置く場所や、完成後もイメージしながら、必要なものをそろえていきましょう。
システムを決め、資材がそろったら、必要な工具をそろえて、いよいよDIYスタートです。
詳細ページでは、電動ドライバー、ホールソー、パイプカッター、高速切断機などを紹介しています。予算とも相談しながら、スムーズな製作のために必要な工具をそろえていきましょう。
C/F | F&D | CHOP | CHOP 2 | DWC | NFT | |
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野菜の栽培方法 | 培地(ハイドロボール) | 水耕 | ||||
作りやすさ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | △ |
音の静けさ | ◎ | △ | △ | △ | ◎ | ◎ |
メンテナンスのしやすさ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | △ |
デザインの自由度 | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ | ◎ |
安定性(水質・温度) | △ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ |
育てられる野菜の種類 | △ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | △ |
サイズ | 小型 (家庭用) |
小〜中型 (家庭〜施設用) |
大型 (商業用) |
中〜大型 (施設〜商業用) |
野菜ベッドと魚タンクのみで構成される、もっとも一般的なシステム。作りやすく、メンテナンス負担も軽いため、初めてのDIY向きです。野菜ベッドにはハイドロボール(培地)を使います。野菜ベッド内の水位は常に一定です。
C/Fに比べて、育てられる植物の品種が多くなるシステム。野菜ベッド内の水位が満水と空を繰り返すことで、(空になった際に)根に酸素が行き渡ると共に植物の根腐れを防ぎます。家庭でアクアポニックスを楽しみたい方におすすめです。
F&Dの野菜ベッドが2個以上になったシステム。その分、収穫量が増えます。貯水タンクが加わることで全体の水量が増え、水質の安定性が上がります。また、魚タンクの水位も一定に保つことができるので、魚への負担も軽減されます。家庭の裏庭やベランダ、施設で楽しみたい方におすすめです。
CHOPから派生したシステム。水は貯水タンクから野菜ベッドと魚タンクの両方に送られ、これによってタンク間の高低差を考慮する必要がなくなり、設計がより簡単に、幅も広がります。家庭の裏庭やベランダ、施設で楽しみたい方におすすめです。
商業用途として、世界中で採用されているシステム。植物の栽培には培地は使用せず、野菜ベッドに浮かべたシートの上で育てます。拡張性が高く、全体的な水量が増えるため水質の安定性も上がります。ビジネスとして検討されている方におすすめです。
パイプ状の野菜ベッドによって、様々な形状にデザインできるシステム。DWC同様、植物の栽培には培地は使用せず、少量の水が常に流れるパイプ内で育てます。これによってスペースの有効活用ができる点も特徴です。施設やレストラン、商業用途など、限られたスペースに導入したい方におすすめです。