アクアポニックス・アカデミー DAY4

代表ブログ

きょうはアクアポニックス・アカデミーのDAY4でした。

テーマは、『システムの運転とメンテナンス』

<目的>
システムの運転とメンテナンスを学び、自分で維持管理ができるようになる。
第1部:システムの管理
第2部:植物の管理
第3部:魚の管理

今回の講座が終われば、植物と魚の選定→システムの設計→資材選び→組立て→窒素循環の立上げ→植物と魚のメンテナンスまで、一通りを自分でできるようになります。

システムの管理について

窒素循環がしっかりと回っていれば、作業内容は比較的シンプル。あとは、不測の事態が起きたときの対処法が分かっていれば安心です。

作業は大きく次の4つに大別できます。

1.毎日の作業
2.週に一度の作業
3.月に一度の作業
4.冬の作業

植物の管理について

大きく次の2つについて学びます。

1.植物の生長と環境要素
2.病害虫の防除

植物の生長に必要な要素は、『温度・光・湿度・CO2・風・水・栄養素』の7つ。各々が植物の成長過程にどれだけ影響するかを理解して、管理をしていきます。

植物の生長と環境要素

ただし、この要素は、大きく「人為的にコントロールできるもの」と「自然まかせのもの」に分けられ、システムをどこに設置するかで変わってきます。

例えば、閉鎖型の人工灯栽培だと7つ全てをコントロールでき、庭などの屋外だと、水と栄養素はコントロールできても、その他は基本的に自然任せとなります。

多くは既存の農業技術(特に閉鎖型の植物工場やグリーンハウス)を転用できますが、アクアポニックス独自の管理手法を理解し、できるだけ設置場所を考慮したうえで育てる品種に合った環境を整えてあげることが大切です。

例えば、植物の成長に不可欠な17からなる必須栄養素がありますが、魚のフンだけではどうしても不足してしまうものがあります。これを生態系に影響を与えることなく添加すること等は、アクアポニックス独自の管理と言えるでしょう。

病害虫の防除は、露地の有機栽培と似ている面が多くあります。土を使わないので、ケアするのは原則として地上部だけです。(詳細は実践マニュアルにまとめています)

魚の管理について

魚のエサは、システムに定期的に投入する唯一のもの。そして、間接的には植物の栄養となる重要なものです。市販のエサか自家製にするかを選択できます。

これまで環境意識が極めて高い方を除き、自家製を選ぶ方は殆どいませんでした。今回、生徒さんのなかにベナン(アフリカにある国)の方がいるのですが、母国では市販のエサは入手できないのだそう。こういうケースでは、自家製エサのレシピをお伝えしています。作るのは大変ですが、その分メリットも多くあります。

植物と同じで、魚の病害虫は、魚がストレスを感じたときに発生するケースが多くあり、治療よりも予防が大切。日々の管理で水質や循環、そして魚のストレスサインを見逃さないようにします。それでも被害を受けた場合は、その原因に応じて対処していきます。
(詳細は実践マニュアルにまとめています)

次回のDAY5でいよいよ座学は完結です!

DAY5は、「ビジネスとしてのアクアポニックス」というテーマで、用途別(商業・家庭・教育・都市農業・貧困支援)の世界の動向、成功事例などを紹介します。加えて、アクアポニックス先進国のアメリカにおいて、これまでの歴史を紐解くことで、今後アクアポニックスが日本でどのように発展していくかを予測、そのなかで自分のとるべき行動を考えていきます。

補足:2019年1月時点においてアクアポニックス・アカデミーは通学コース(2日間集中講座)とオンラインコースの2つがございます。

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