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アクアポニックス・アカデミーの卒業生インタビュー|Hunters Farm 青木さん

代表ブログ

副業・兼業として
「アクアポニックス×猟師」の道へ

Hunters Farm 青木一史さん
(ビジネスマスターコース受講)

フィルターの組立
罠にかかった巨大鹿

■どんなことをやっているか

栃木県で「Hunters Farm」という屋号を掲げ、狩猟をしながら、畑とアクアポニックスで農業をやっています。2020年に新型コロナウイルスの流行をきっかけに以前勤めていた会社を退職し、今のスタイルで働きはじめました。

■アクアポニックスでどんな野菜と魚を育てているか

奥行き5.4m、間口3.2mのハウスでアクアポニックスを実践しています。野菜はスプラウト系は常に、今はベビーリーフ、パクチー、スイスチャード、バジルなどを育てて「VEGGISH(ベジッシュ)」という名前をつけて販売しています。

アクアポニックスの栽培の仕組みを知ってもらえるよう販売の際はPOPで掲示して、テレビや新聞に出て少しずつアクアポニックスのことも知っていただき、少しずつ売れるようになってきました。魚は、ティラピアと錦鯉を育てています。

レタス
スプラウト

■アクアポニックスをはじめたきっかけ

自動車系の下請会社で約11年働いていたのですが、近年では生産も落ち込んできており、新型コロナウイルスの影響で業界がさらに打撃を受けました。この先、この仕事で稼げる見込みが少ないと感じたこともあり、自分で何かを始めようと思いました。

アクアポニックスを知ったのは2019年頃です。「なくならない仕事」をしようと考えたとき、ゴミ関係か農業の二択だなと思ったのです。自宅のまわりに山や田んぼがたくさんあったこともあり、農業に取り組もうと思い、また、人と違うことをやりたいという想いがあったので、色々と調べてアクアポニックスにたどりつきました。

そのあと、個人でアクアポニックスのセミナーや農場見学に参加し、(アクポニが開催する)アクアポニックス・アカデミーのビジネスマスターコースを受講したことをきっかけに「アクアポニックス農家になりたい」と思うようになりました。当時はアクアポニックス農家になりたい個人のプレーヤーは殆どいなかったので、次世代農業EXPO(農業を強くするための次世代の技術や製品が一堂に集まる展示会)でアクポニのブースに立ったり、農場を施工する際に手伝いながら、色々と教えてもらいました。

■狩猟と農業の二本立てにした理由は?

農業をはじめる1年ほど前に狩猟をはじめたのですが、罠の見回りをしている際、近所の農家さんに「毎日こっちに来ているなら、畑やれ」と言われました。イノシシ、シカなどの獣害で畑が作れないんですよ。電気柵などの対策をすればできなくはないのですが、高齢の方も多く、お金も労力もかかるので、そこまでするなら畑をやめるという選択をする方がかなり多いですね。農機具も畑もタダで貸してやるから、草だけ生やさなければ何してもいいよ、と言われて、農業をはじめました。

もともと野菜を育てる知識がなかったので、地元の農家さんが開催している農家研修を受けています。研修を受けながら、自分の畑とアクアポニックスですぐに実践できるので、今もある意味勉強期間とも言えますね(笑)。

まだ実践している人も少なく、アクアポニックスのことを知らない人も多いので、「魚を飼いながら野菜育てるって、どういうこと!?」と驚かれることもありますが、それも含めて楽しいです。空きスペースを活用したいなど、見学に来る方も増えました。

■アクアポニックスをやっていてよかったこと

テレビや新聞に何度も取り上げていただいていますが、普通に農業をやっていてメディアに出ることは殆どないと思うんです。注目度も高いですし、アクアポニックスをやっていると人が集まってくる感覚があります。消費者も、安全・安心な野菜を求める方が増えている傾向にある気がしますね。「えっ、そんな方法があったんだ!」と言って購入されていく方もいらっしゃいます。

魚を飼って、そのフンで野菜を育てる。水も肥料も農薬も使わない。そのイメージが伝われば、いい印象を持ってくださる方がほとんどだと思います。人が集まるという点では、やはり他にない方法であること、特に「魚がいる」というのは大きいですね。

最近では栃木市のとあるスペースで、展示用のアクアポニックスを作りました。旧栃木市はもともと鯉が有名ということもあり、システムには錦鯉を入れて、蔵の街をイメージし、木の格子と間接照明で場に合った雰囲気で演出しています。狩猟も畑もアクアポニックスも、一通りやっていると、地域活性や街づくりにつながる点があると感じています。耕作放棄地をアクアポニックスに変えれば、幅広い年齢層の人が仕事ができるようになると思います。

栽培キットも作っている
道の駅で販売

■アクアポニックスの「いいな」と思うところ

一番は、草との戦いがないところですね。畑の場合、夏場だと3-4日見に行かないだけで草がぼうぼうです。ハウスの中だと獣害もないですし、肥料がいらないので、今のように肥料が高騰していてもお金がかかりません。また、農機具を使う場合だと初期投資やメンテナンスに高額な費用がかかりますが、アクアポニックスの場合だとそれがいらないので、新規就農のハードルは低いと思います。

■今後の目標と、挑戦したいこと

日本の食料自給率を上げることが目標です。獣害対策をして肉を確保し、農地をちゃんと使えるようにしていくことを目指しています。山間部の耕作放棄地を全部アクアポニックスにしたら、絶対に食料自給率は上がるはずです。今は温泉水を活用して、水族館の先に野菜畑が広がっているような、アクアポニックスの観光農園づくりを計画中です。楽しみにしててください!

立派なスイスチャード
人気のスプラウト

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