導入コンサルテーション
論文紹介】世界食糧危機とアクアポニックス Aquaponics and Global Food Challenges 1.1
研究開発
海外にはアクアポニックスに関する研究論文を多く見つけることができます。
今回ご紹介する論文は世界的に著名なアクアポニックス関連の研究者達が世界規模の飢餓救済のために無償で編纂、公開している論文集【Aquaponics and Global Food Challenges】です。数百ページに及ぶ研究論文を全ページ無償で公開しています。英文ですが、今後の日本のアクアポニックス発展に大きく役に立ちますので、是非一読ください。今回は一部抜粋してご紹介します。
今回ご紹介する論文は世界的に著名なアクアポニックス関連の研究者達が世界規模の飢餓救済のために無償で編纂、公開している論文集【Aquaponics and Global Food Challenges】です。数百ページに及ぶ研究論文を全ページ無償で公開しています。英文ですが、今後の日本のアクアポニックス発展に大きく役に立ちますので、是非一読ください。今回は一部抜粋してご紹介します。
論文名:Aquaponics and Global Food Challenges
世界食糧危機とアクアポニックス
アクアポニックスが将来の食糧危機に対していかに有用な対抗策なのかを、国連のFAO(国際連合食糧農業機関)の提唱する数値を用いて説明してあります。原文を元に箇条書きに直しました。要点のみを取り上げていますので、興味が湧きましたら是非、原文も読んでみてください。
- 世界人口が上昇し続ける中、食料の供給量は逼迫する。
- 土地、水、燃料、肥料はこれ以上なく効率的に利用した食糧生産が求められる。
- 既に地球が持続的に供給できる資源より人の消費量が上まっている。
- 特に窒素とリンは最初に枯渇する恐れがある。
- 添付図が表す赤い部分は消費量が地球の供給量を超えているという意味
- 緑色は安全域、黄色は危険水域
- 青く囲った部分(6時から10時の方向)がアクアポニックスを用いることによって問題解決に貢献できる部分。
- 肥料の効率的活用、廃棄物の再利用の部分
- 円の11時の方向の赤い色部分は遺伝的多様性を危惧している。
- 重要なのはこの円の全ての方向で緑色の安全域にまで消費量を調整すること。
(または供給方法を変えて地球資源を逼迫させないこと) - アクアポニックスの有効性
- 乾燥地域と不毛地帯には最適地
- 狭い土地での食糧生産(都市型農業)に最適
- 生産地と消費地を物理的に近づけることによるフードマイレージの節約
- 技術革新によって大型化による生産効率の上昇に成功している
- 大型の農場が集中している地域はアラビア半島、オーストラリア、サハラ砂漠周辺
- 特にディカップリング型(養殖から水耕への一方向システム)と汚泥再利用型を活用した場合
<私見>
上記の内容からして、アクアポニックスの魅力は水とエネルギーの節約のみでは無く、肥料の自活をも可能な農法であることがわかります。加えて都市農業に活用する事によって、フードマイレージの削減にも繋がると思います。
<参考文献>
Simon Goddek, Alyssa Joyce, Benz Kotzen, Maria Dos-Santos, “Aquaponics and Global Food Challenges”, Aquaponics Food Production Systems, 2019, 3-17, https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-030-15943-6_1, (参照2022-11-04)
株式会社アクポニについて
「アクアポニックスで人と地球をHAPPYに。」をビジョンに掲げる、日本初のアクアポニックス専門企業です。よりよい形で資源が循環する社会を目指し、生産者とともに食の生産流通を変革するための製品開発を行っています。
\お知らせ/
日本初で唯一のアクアポニックスを学べる学校「アクアポニックス・アカデミー」に新たに農場実習が加わりました!3カ月でアクアポニックスのプロへ!2023年9月生を募集中!詳細、お申込みはこちらブログを更新したらTwitterとFacebookで通知します。アクアポニックスのノウハウや農場の様子も発信中。フォローください!
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