「アクアポニックスで栽培に挑戦してほしい野菜トップ10を紹介します。
アクアポニックスは、魚の養殖と野菜の水耕栽培を組み合わせた方法で、家庭菜園から植物工場のような大規模農場まで対応ができます。
では、どんな野菜が育てやすいのでしょうか?
いくつか紹介したいと思います。
2. コマツナ – 耐寒性と耐熱性があり、一年を通して栽培しやすい
3. スイスチャード – 栄養価が高く、育てやすい葉物野菜
4. バジル – ハーブの中でも特に育てやすく活用方法も広い
5. トマト – システムに適応すれば、豊富な収穫が見込める
6. キュウリ – 縦に育てることで、スペースを有効に使える
7. イチゴ – 環境を整えれば年間を通して収穫可能
8. ミント – 非常に丈夫で育てやすいハーブ
9. ケール – 栄養価が高く、成長も早い
10. パクチー – 香りが強く、アジア料理に欠かせないハーブ
これらの野菜は、アクアポニックスで育てるのに適しており、付加価値をつけて販売することも可能になり得ます。
それぞれの野菜の特徴
1.レタス
アクアポニックスでは最も多く栽培されている。玉レタスのように結球するものではなく、リーフレタスのような形がほとんど。
同じレタスでも様々な品種があり、サニーレタス、ロメインレタス、サラダ菜などは特にニーズも高い。
定植から4週間程度で出荷できるので、栽培効率も良いのが強み。
2.コマツナ
スーパーでも通年見かける、なじみの深い野菜。生育も非常に旺盛なので、初心者でも育てやすいのが大きなメリット。
大きく育てるとえぐみが出るので加熱調理するのが一般的だが、ベビーリーフ程度の大きさで収穫するとえぐみもなく食べやすい。
アブラナ科のため、アブラムシがつきやすいので、定期的に害虫忌避剤などを使用すると良い。
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3.スイスチャード
茎が赤や黄色のものがあり、農場が非常に華やかになるのでおすすめ。見た目に反して味にクセが少なく、ほうれん草と同じように調理すると美味しく食べることができます。
また、ほうれん草と比べると暑さに強いのも特徴です。
4.バジル
アクアポニックスではハーブ類も非常に栽培しやすいです。温暖で日当たりを好むので、露地では主に暖かい季節に栽培されることが多いですが、施設園芸であるアクアポニックスなら通年で栽培可能です。
バジルは摘心をすることで脇芽が成長していくので、1株からたくさん収穫することができます。
(株を大きくする場合は、培地システムがおすすめ)
5.トマト
家庭菜園でも人気なトマト。これもアクアポニックスで育てることができます。
ただしトマトは日光が大好きな植物なので、屋内で育てることは難しいです。
(窓際に置くなど、日光が確保できる場所があれば可能ですが)
ベランダや太陽光型施設(ビニールハウスなど)であれば問題なく栽培できます。
6.キュウリ
トマトと同じく、夏の代表的な野菜であるキュウリ。これも栽培できるんです。
生育旺盛で、どんどん葉を茂らせていきますが、湿度が高いとうどんこ病などの発生リスクが高まります。
ビニールハウス内などで栽培する場合は、サーキュレーターなどで空気を循環させると良いです。
7.イチゴ
摘み取り体験などで人気のイチゴ。
春先のイメージが強いイチゴですが、四季なりの品種(よつぼしなど)+屋内での環境制御ができれば、通年で無農薬・無化学肥料のイチゴが収穫できます。
イチゴの栽培試験については、こちらの記事に詳しく載せています。
アクアポニックスで甘いイチゴ栽培を実現
8.ミント
バジル同様に、非常に育てやすいハーブの1つです。
スペアミントやペパーミントなど品種も多いので、まずは自分の好きな香りのミントから育ててみるのが良いと思います。
注意点としては、生育が旺盛すぎて根が配管に入り込むことがあります。放置をすると配管を詰まらせてしまい、そこから水漏れを起こすこともあるので、定期的に根を切っておくと安心です。
9.ケール
青汁の原料として有名なケール。栄養価も非常に高く、ここ数年でニーズが高まっている野菜の1つです。
成長すると葉が大きくなり固くなりますが、新芽は生で食べられるほど柔らかく美味しいです。
生育力も高いので、どんどん伸びます。そのため、培地システムでの栽培がおすすめです。
10.パクチー
コリアンダーとも呼ばれるハーブの1種。独特の香りは好き嫌いが分かれるものですが、大好きな人にとっては自宅でパクチーが収穫できたら嬉しいのではないでしょうか。
比較的高温でも育つ強い野菜ではありますが、発芽率は低め。
催芽処理をしてあげても良いですが、家庭で育てる場合は市販のポット苗を買ってきて移植するほうが簡単です。
ここで挙げたのは、ほんの一部の野菜のみです。
海外の農家さんでは、アクアポニックスを使ってウコンやパパイヤの栽培をしている方もいらっしゃるとか。
いろいろな野菜に挑戦したくなりますが、まずは育てやすいところから始めるのが大事です。
この記事を参考に、アクアポニックス野菜を選択してみてください。
より詳しく知りたい方は、こちらも参照ください。
アクアポニックス野菜の種類【完全版】ハーブから観葉植物まで<29種類>
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