アクアポニックスでの成功事例、特に海外での大規模導入について紹介します。
世界中でアクアポニックスはどのように成功しているのでしょうか?
海外ではなぜ大規模化できているのか
もともとは資源の少ない、小さな島しょ部ではじまったアクアポニックスですが、現在では欧米を中心とした先進国で大型農場の導入が進んでいます。
それは、食の安心安全への需要の高まりや、環境に対する意識の向上が大きく影響しています。
無農薬・無化学肥料であることが約束されているアクアポニックス野菜は、特に高所得者層からのニーズがあります。
そのため、ホールフーズのようなオーガニック食品を取り扱うようなお店で販売されることが多くなっています。
販売価格も露地野菜と比べると2倍以上となっているものもあります。
また、アクアポニックスの導入による最大のメリットの一つである、土地の有効活用も拡大化の要因の1つです。
少ないスペースで高い生産性を実現できるため、限られた土地資源の中で持続可能な食品供給システムを構築することが可能になります。
この技術は、水の使用を大幅に削減し、農薬の使用を必要としないため、環境に優しく、持続可能な農業の将来像を示しています。
海外での成功事例は、アクアポニックスが新規事業として持つポテンシャルの大きさを示しており、これからこのシステムを導入しようと考えている人々にとって大きな参考となります。
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アクアポニックス農場訪問(ハワイ)
アクアポニックス農場訪問 (ボストン)-Four Seasons Aquaponics-
アクアポニックス農場訪問 (ケンタッキー州)-Bluegrass Aquaponics-
アクアポニックスの超基礎① 海外ではどのように活用されているのか?
日本での大規模化は実現できるか
アクアポニックスについては後進国である日本でも、2022年あたりから1000m2前後の大規模農場が増え始めています。
生産物の販路確保や収益化という点については、各農園が取り組んでいる途中であるため、結果がでるまではもう少し時間がかかるかもしれません。
しかし、就農人口の減少や食料安全保障の観点から、農業の集約化やIoT技術をつかった省力化の流れは確実に来ています。
近年増えている、陸上養殖もふくめ、1次産業の工業化はこれからも進んでいくでしょう。
その中で、アクアポニックスの果たせる役割や提供できる価値は、さらに大きくなっていくのではないかと期待しています。
また、コロナ禍を機に健康への意識や食の多様性が進んできており、国内のオーガニック市場も拡大しています。
2025年の大阪万博でもアクアポニックスの展示が決まっており、一気に消費者の認知が広まる可能性もあります。
参考HP:大阪公立大学HP
海外のような、アクアポニックスを使った超大規模農場も近いうちにできるかもしれませんね。
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