プレスリリース
実践女子学園中高の「STEAM教育」を取り入れたアクアポニックスの授業に協力
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家庭科の新しい選択科目「生活デザイン」にて、生態系や資源循環、有機物のサイクルを学ぶ
株式会社アクポニ(所在地:神奈川県横浜市、 代表取締役:濱田健吾)は、 実践女子学園中学校高等学校(所在地:東京都渋谷区、 校長:湯浅茂雄)において、 野菜の水耕栽培と魚の養殖を掛け合わせた循環型農業“アクアポニックス”を題材とした家庭科の授業の実施に協力します。
授業では文理の枠を超えて学習を実社会に活かす能力を育む「STEAM(スティーム)教育」の手法を用いており、 生徒がアクアポニックスの設計や組み立て、 水質検査や育成記録を行い、 野菜と魚の育成から収穫と調理までを体験します。 授業は年間を通して行い、 2023年2月に課題研究の成果発表を予定しています。
高校2年生の家庭科の選択科目「生活デザイン」にて、 アクアポニックスのシステムを提供
「生活デザイン」は2022年度、 文部科学省の学習指導要領改訂に伴い実践女子学園中学校高等学校にて新設された、 高校2年生を対象とする家庭科の新しい学校設定科目です。 STEAM教育(※1)の手法を用いて、 自然が生活と密接に結びついていることを体感する題材を用いた授業を行い、 高校1年生で学んだ基礎的な家庭科の内容を深め、 生徒個人が主体となって取り組むホームプロジェクト(※2)および課題研究を実施します。
この度、 アクアポニックスはSTEAM教育の科学(Science)技術(Technology)工学(Engineering)芸術(Art)数学(Mathematics)のすべての要素を持つことから、 教材として採択されました。 本授業はアクアポニックスのほか、 草木染め、 防災を題材とし、 生徒は授業を通して各人の興味関心に沿った課題を見つけ、 応用・研究を行います。
※1 STEAM教育:科学(Science)技術(Technology)工学(Engineering)芸術(Art)数学(Mathematics)の5つの頭文字からなる造語で、 理数教育に創造性教育をプラスした教育理念のこと
※2 ホームプロジェクト:家庭科の授業で学んだことを基に、 日常生活を見つめ直し、 課題を見つけ、 研究・調査をしながら課題を解決して生活を向上させる課題解決学習
<授業概要>
実施場所:実践女子学園中学校高等学校(東京都渋谷区東1丁目1-11)
対象学年:高校2年生(2022年度は10名)
対象コース:教養
教科:家庭科
科目:生活デザイン
実施期間:2022年4月〜2023年2月(翌年度以降も実施予定)
実施内容:
・アクアポニックスの設計、組み立てを行い、アクアポニックスを始動させる。小さな生態系を作り出し、循環する水や有機物のサイクルについて理解する。
・アクアポニックスを運用し、育成したハーブを利用した調理実習を行う。
・学年末の研究発表に向け、研究テーマの設定を行う。実験をする場合は結果予測をし、実験計画を立てる。
研究テーマ一例(予定)
・アクアポニックス産のバジルを用いたレシピ開発と食文化研究
・SDGsの学習をベースに、世界の食の生産と供給における課題を追究
循環型農業「アクアポニックス」について
アクアポニックスとは、水耕栽培と養殖を掛け合わせた無農薬・無化学肥料・無除草剤の循環型農業です。魚・微生物・植物の三者が生態系をつくりバランスよく循環する、生産性と環境配慮の両立ができる農業として、その可能性に世界が注目しています。土耕農法と比較して同面積で約7倍の収量となる高い生産性と、約80%以上の節水、ライフサイクルアセスメントによる環境負荷の低さが特徴です。アクアポニックスの生産物にはUSDA(アメリカの有機認証)取得が認められており、少ない手間で安心・安全な野菜と魚を育成することができます。
本授業の実施協力に至った背景
実践女子学園中学校高等学校の長谷川教諭が生徒と語学研修でハワイに訪れた際、アクアポニックス産の野菜やビオトープを見たことから生態系を学ぶ教材としてアクアポニックスに興味を持ち、アクポニが開催する「アクアポニックス・アカデミー」を受講。その後ご相談をいただき、アクポニがその教育理念に共感したことから本授業が実現しました。アクアポニックスはSTEAM教育の要素が全て含まれており、アメリカでは多くの教育機関で活用されています。AIやIoTなどの急速な技術の進展による社会の著しい変化を背景に、文部科学省もSTEAM教育を推進しています。
<実践女子学園中学校高等学校 長谷川薫子教諭のコメント>
STEAM教育を授業に取り入れたい思いから、教材を探している中でアクアポニックスに出会うことができました。これまでの授業でもSDGsの理解と実践を試みてきましたが、教室から世界を覗き見ることの難しさを感じることがありました。この度の産学連携を通して、生徒が生態系の立ち上がる過程を水質検査のデータから科学的根拠をもって理解し、SDGsを体験・実践する授業にできればと思います。
現在、ハーブ類を育成していますが、収穫してレシピ開発をし、料理に仕上げて食することで生徒たちがどのような感想を持つか楽しみにしています。生徒たちの食への興味関心と、自然に生かされていることの理解が深まることを期待し、今後の授業に取り組んでいきたいと思います。
<株式会社アクポニ 代表取締役 濱田健吾のコメント>
アクアポニックスは植物や魚を各々最適の環境で育てるのではなく、生態系そのものを体感しながら、全体最適の視点で管理を行います。また、STEAMの要素が全て含まれており、コミュニティや他の領域との連携も相性が良いため、学生の興味や得意なことと組み合わせてアクアポニックスを実践していくことが可能です。
アクポニでは、よりよい資源循環や食の生産流通を実現するにあたって「教育」を重視しています。実際に私たちが運営するアクアポニックス農園にも、幼稚園から大学生まで、幅広い年齢のお子様や学生の皆様にお越しいただいています。今回の協力を機に、日本の教育現場においてもアクアポニックスを活用した学びの場を積極的に提供していければと思います。
実践女子学園中学校高等学校/株式会社アクポニについて
<実践女子学園中学校高等学校について>
実践女子学園の建学の精神は“女性が社会を変える、世界を変える”。創立から120年以上を経た現在も創立者の理念を受け継ぎながら、時代の変化に合わせ、常に新たなものに挑み、自ら学んだことを活かして社会に参画する人材の育成を目指し、中高一貫教育を行っています。授業では「生活デザイン」など体験を通じた教科横断的な学びを重視した独自の科目を設け、生徒が地球規模で課題を捉え、自分に何ができるかを考えて行動につなげられるよう学びを進めています。
所在地:東京都渋谷区東1丁目1-11
設立:1899年5月7日
校長:湯浅茂雄
URL:https://hs.jissen.ac.jp/
<株式会社アクポニについて>
「アクアポニックスで人と地球をHAPPYに。」をビジョンに掲げる、日本初のアクアポニックス専門企業です。よりよい形で資源が循環する社会を目指し、生産者とともに食の生産流通を変革するための製品開発を行っています。
所在地:神奈川県横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2F
設立:2014年4月2日
代表取締役:濱田健吾
事業概要:
・アクアポニックス農場の導入支援/運用支援
・アクアポニックスアカデミー(日本で唯一のアクアポニックスが学べる講座)
・導入支援コンサルテーション(導入計画、品種選定、生産システム選定、設計、業務プロセス作成等)
・生産管理コンサルテーション(スマホアプリ、環境センサー、Webカメラ等を活用した生産支援)
URL :https://aquaponics.co.jp
採用情報:https://aquaponics.co.jp/blog/recruiting_202205/
お問い合わせ
<実践女子学園中学校高等学校に関するお問い合わせ>
実践女子学園中学校高等学校 中高事務部
TEL:03-3409-1771
<アクアポニックスに関するお問い合わせ>
株式会社アクポニ
TEL:050-5539-1923
E-mail:info@aquponi.com
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