・まとめるのはベルリンの企業
・より付加価値のある持続可能な農業を
・今後はスペイン、ベルギー、ドイツなどに農場を建設予定
EU(欧州連合)が、世界8ヶ国、18の企業とパートナーを組んだアクアポニックス(魚耕栽培)プロジェクト「INAPRO」を発表した。今後4年間で、600万ユーロほどの助成金が使われる予定だ。
このプロジェクトをまとめるのは、ベルリンの企業「IGB」(Leibniz Institute of Freshwater Ecology and Inland Fisheries)。ここの研究者が「ASTAF-PRO」と呼ばれる独自の技術を開発し、従来のアクアポニックスシステムに比べて使う水量や温室効果ガス量が少ない、より付加価値のある持続可能な栽培方法を生み出した。今回発表されたプロジェクト「INAPRO」はこの技術をベースとし、アクアポニックスシステムの商業化とモジュール化を目指し、どんな地域にも適用できるシステムを実現していく。
今後は、500平方メートルの大規模システムがスペイン、ベルギー、ドイツ、中国の4ヶ国に建設予定で、完成後には査定も行われる。また、芸術家による小型システムの開発も予定され、一般向けに展示することでアクアポニックスの可能性を広く伝えていく。
世界の人口増加問題が訴えられている中、EUはこれによって水、土地、食糧、エネルギーの奪い合いが将来的に起こると懸念している。現在の持続可能ではない農業や温暖化がこの問題を悪化させているなか、アクアポニックスをひとつの解決策として推奨していく方針だ。
※INAPRO=Innovative model & demonstration based water management for resource efficiency in integrated multitrophic agriculture and aquaculture systems
Reference: CORDIS
Twitter:@aquaponic_s
Instagram:@aquaponic_s
Facebook:@ouchisaien
●アクアスプラウトSV(家庭用キット)
アクアスプラウトSV~さかな畑~
●アクアポニックス講座を受講する
アクアポニックス・アカデミー
●アクアポニックスを本で学ぶ
実践マニュアル本
●DIYで作る
設計図・資材をみる
0 Comment