・300匹のティラピアやマスが泳ぐシステム
・大規模商業システムの先駆けとして
・従来の農業に比べ、成長が20〜40%早い
トロント(カナダ・オンタリオ州)にて、大規模な商業アクアポニックス(魚耕栽培)施設が完成している。担当したのは、アクアポニックスのコンサル企業「Waterfarmers」。
完成したのは今年4月頃。施設の広さは2,000平方フィート(約186平方メートル)。水槽ひとつには300匹のティラピアやマスが泳ぎ、全体の水量は13,000リットルにもなる。
今回のプロジェクトを担当した「Waterfarmers」のEven Bell氏は、「私たちはこれからもっと多くのオンタリオ州の農業団体と繋がっていきたいと思っています。そして、これを食料問題の新たな解決策として捉え、取り組んでいきたい。」と意気込み、従来の農業への刺激や導入の促進を目指す。
市内にはすでに多くの施設が存在しているが、その多くは趣味目的の小規模なものか、大規模でも高等学校での教育目的が多いという。今回のような大規模商業システムはまだまだ少ない。
アクアポニックスシステムの多くは、肥沃な土壌が不足している乾燥地帯で活躍しているが、Even氏の施設はカナダのような冬が厳しい地域でもできるという可能性を示してくれている。施設では水温安定のためのヒーターを導入しているが、冬になると魚をティラピアからマス(低温に強い)に切り替えるなどの工夫をしている。
施設の運営は、パートナーである「Fresh City Farms」が請け負っており、すでに何度かの収穫を経験。一番多いときで500株のレタスと数ポンド(1ポンド=453グラム)のバジルを収穫している。従来の土を使う農業と比べ、成長が20〜40%早いと感じているそうだ。
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