ウィスコンシン州の企業「Superior Fresh」が、Best Aquaculture Practices (以下、BAP) 認定を獲得。世界最大規模のアクアポニックス (魚耕栽培) 施設になったことをGlobal Aquaculture Allianceが公表した。
BAPの基準では、現在エビ、サーモン、ティラピア、ブチナマズ、そしてパンガシウス (バサ) の水産養殖施設を対象としている。 (追加基準は現在開発中)
「Superior Fresh」では、アトランティックサーモンおよびニジマス (スチールヘッド) を生産している。また、同企業は、BAPプログラムにおける最初のアクアポニックス施設でもある。
「Superior Fresh」は、ウィスコンシン州のノースフィールドで160,000平方フィート (約15,000㎡) のアクアポニックス施設を運営している。 (まもなく300,000平方フィート (約28,000㎡) に拡大する予定)
また、同地で720エーカー (約3,000,000㎡) の自然回復プロジェクトにも従事している。
システムは、recirculating aquaculture system (RAS) を利用。施設内の3エーカー (約12,000㎡) の水耕温室で育てられた葉物野菜が余剰栄養分を吸収するため、99.9%の水を再利用している。
「Superior Fresh」は、アトランティックサーモンおよびスチールヘッドあわせておよそ72トンを生産。そのうち4分の3はサーモンである、とFish Farming Expertが報告している。
6月の最終週の間に収穫された、腸を抜いた頭つきの (以下、HOG) アトランティックサーモンはおよそ900kg。HOGアトランティックサーモンは、1匹4-4.5kgの重さがあり、プレミア価格で販売されている。
さらに、米国北部のFestival Food店において最初のアトランティックサーモンの販売も始まっている。
社長のBrandon Gottsacker氏は、「最も新鮮な生産物を消費者が確実に入手できるようにするため、アトランティックサーモンおよびスチールヘッドを1年間毎週収穫することを計画している。」と述べている。
RAS専門家のSteve Summerfelt氏も近年「Superior Fresh」に参入し、科学的研究や、施設における能率および収益性を促進する技術的な研究に携わっている。
今後は、毎年約 160,000 ポンド (約72トン) のアトランティックサーモンおよびスチールヘッドを生産することが期待されている。
同様に、およそ1.5百万ポンド (約680トン) のオーガニック葉物野菜の生産も期待できるだろう。
Reference:
Fish Information & Services「Aquaponics facility lands BAP Certification」
Fish Information & Services「First US land-farmed Atlantic salmon available for sale across Wisconsin」
Twitter:@aquaponic_s
Instagram:@aquaponic_s
Facebook:@ouchisaien
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