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ベルリンで初のコンテナ型アクアポニックス農場が完成。ドイツの企業「ECF」が海洋研究機関とタッグを組んで開発

農園デザイン・施工

この記事のポイント
・元々ビール工場だった場所を活用
・スイスのアクアポニックス企業との関わり
・特許取得までの背景

ベルリンでは初となるコンテナを活用したアクアポニックス(魚耕栽培)農場が誕生した。ドイツの企業「Efficient City Farming」(以下、ECF)が海洋研究機関とタッグを組んで開発。

設置された場所は、ベルリン市内にある起業家や芸術家のためのイベントスペース「Malzfabrik」。ここは元々ドイツビール「Schultheiss 」の工場であったが、1996年に運転が停止。これを不動産会社「Real Future AG」が買収し、改装した。

photo credit: slow travel berlin

ECFの現状メンバーは、Nicolas Leschke氏、Karoline vom Böckel氏、Christian Echternacht氏の3名。Nicolas氏は「Malzfabrik」の運営に関わっていた時期もあり、この頃、ディレクターであったFrank Sippel氏から、輸送用コンテナを再利用してアクアポニックス農場を建設していたスイスの企業「UrbanFarmers」について教えてもらう。これを「Malzfabrik」にも持ってきたいと感じた。

2011年には「Rostlaube」という名で最初のコンテナ農場を建設。これが海洋研究機関「Leibniz-Institute of Freshwater Ecology and Inland Fisheries」のWerner Kloas博士の目に留まる。

これがきっかけでKloas博士とタッグを組むことになり、「ASTAF」という特許を取得した独自のコンテナ農場を開発。魚と植物はそれぞれが異なった水質や栄養分を求めるため、従来のアクアポニックスを商業レベルに適用するのは難しいと考えられていたが、この特許はこの問題を解決した。

ECFは現在、Container FarmsとCity Farmsの2種類を販売しており、前者のコンテナ型は駐車場から屋上まで設置場所を選ばない。年間で100kgの魚と300kgの野菜を生産する能力があるとのこと。

今後は、「Malzfabrik」の屋上に大規模なシステムを建設する計画予定で、そのために200万ユーロ規模の出資を必要としている。これが完成すれば、年間で24トンの魚と35トンの野菜を生産できるようになるそうだ。

Reference: slow travel berlin

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