導入コンサルテーション
テキサス州の団体「Shepherd’s Heart」がアクアポニックスシステムを建設予定。エンジニアと組み、2000世帯分の食料生産を目指す
導入コンサルテーション
・州内の大学からの設備寄付
・地元のエンジニアとタッグ
・毎月2000世帯を養える施設へ
米国テキサス州の団体「Shepherd’s Heart」(以下、SH)が、展示用のアクアポニックス(魚耕栽培)システムの建設をスタートしている。まずは展示用を完成させ、その後大規模なシステムを大学に導入予定だという。
現在はアクアポニックスの可能性を訴えるための展示用システムを建設しており、まだプロトタイプ段階。州内のベイラー大学からの設備の寄付を受け、地元のエンジニアMichael Kemp氏と組んでプロジェクトを進めている。
「このシステムは、少ない労力でより多くの収穫物を得ようとするものです。」(Michael Kemp氏)
展示用システムの完成後には、「Texas State Technical College」にて大規模システムを建設予定。今年の冬の完成を目指し、その2ヵ月後には最初の収穫を想定している。
収穫物の半分は、今後の資金のために地域のファーマーズマーケットで販売され、残りは寄付するとのこと。
SHのディレクターRobert Gager氏は、州内の貧困の改善策としてアクアポニックスに可能性を感じており、最終的には1~2ヘクタール規模で毎月2000世帯を養える施設を作り上げたいと語っている。
SHの公式サイトによると、テキサス州では4人に1人の5歳以下の子供(23.3%)が食料不足の環境下で暮らしており、これを全ての年齢層に広げてもアメリカで2番目に高い比率を持っているという。
こうした背景がありSHでは、去年だけで4万世帯に食料を提供し、その量は60万kgにもなった。この活動を、アクアポニックスによって新しいフェーズへと進めていく。
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