導入コンサルテーション
パレスチナの大学「Lehigh University」の生徒が中型アクアポニックスシステム「Food Cube」を建設。手軽、簡単、持続可能な農業を広める
導入コンサルテーション
・1000リットルの水槽で泳ぐティラピア
・システム名は「Food Cube」
・システムの販売も視野に
ベツレヘム(パレスチナ、ヨルダン川西岸地区)の大学「Lehigh University」の生徒らが、中型のアクアポニックス(魚耕栽培)システムを建設している。
「Food Cube」と呼ばれるシステムでは、1000リットルの水槽内で10匹ほどのティラピアが元気に泳いでいる。初期費用は500ドルで、まだまだ発展段階ではあるが、従来の農業で使う水の90%を節水できているという。
システム内では、ティラピアの排泄物(アンモニア)がバクテリアによって分解され、植物が吸収し浄化された水が再び戻る”循環性”が再現されており、無駄なものは一切ない。
このシステムをきっかけに、もっと手軽で簡単、そして持続可能な農業を広めたいと生徒らは考えている。そうした暮らしをサポートするために、希望者へのシステム販売も今後は検討していくという。
「周辺地域では地元の食料品を買える環境が減っており(フードデザート問題)、栄養失調になっている人たちもコミュニティ内では増えています。こうした課題をアクアポニックスは改善できると感じています。」(メンバーのひとり、Jeff Schwartz氏)
中東地域では、FAOのサポートによるガザ地区での設置事例を以前紹介した。こうした食料危機が起こりつつある地域でアクアポニックスがどのように活躍していくのか、見守っていきたい分野である。
Reference: WFMZ
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