導入コンサルテーション
アクアポニックスの超基礎⑤ 日本における課題とおうち菜園の取組み
導入コンサルテーション
第5回は、アクアポニックスを日本に広めるうえでの課題について。世界で注目を集めるアクアポニックスですが、なぜ日本では広まっていないのでしょうか?
現状、課題は3つあります。
日本での課題
1. 情報発信の不足(低い認知度、知られていない)
-アクアポニックスの認知度が低い理由の一つは、情報発信の不足です。アメリカではすでに30年近く前からアクアポニックス市場が出来ており、すでに認知も進んでいます。ですが、日本ではまだ市場も小さく、情報発信の機会も少なくなっています。
2. 教育の不足(技術・成功事例を学ぶ場がない)
-技術や成功事例を学ぶ場がないことも問題です。興味を持っても、学ぶための本や専門家が少ないため、英語の文献を頼りにするしかありませんでした。
3. 実践の不足(国内での実証データがほとんどない)
-日本における導入はこの数年で始まったばかりなので、まだまだ実証データが少ないのが現状です。そのため、商業的なモデルケースが見つけにくい場合があります。
これら3つの課題を、事業で解決しようとしているのが、弊社、おうち菜園株式会社アクポニ(2020年に社名変更しました!)です。
アクアポニックスを、日本に広めたい!と思い活動しています。
これらの課題に対して、アクポニの取り組みの一部を紹介します。
情報発信の強化
当たり前のことですが、そもそも誰も知らないのは情報発信がされていないから。アクアポニックスの先進国が英語圏なので、言葉の問題も多少はありますが、一番は”儲からない”から。
おうち菜園は、リーディングカンパニーの責務だと思って”市場を創る”ために様々な活動を行っています。市場、今は”ゼロ”ですので。
記事作成時から数年たちましたが、現状では市場ができつつあります。
2024年度におけるアクアポニックスの設備市場規模は150億円(※アクアポニックスへ転換可能な市場規模も含む)、2032年には515億円になると予測されています。(矢野総合研究所、弊社実績等より算出)
youtubeやSNS等を通じて、まずはたくさんの人にアクアポニックスの魅力を知ってもらいたいと思っています。
教育の提供
2つ目の課題は、学びの場がないことでした。
仮にたまたまアクアポニックスを知って興味をもったとしても、これまでは本も無ければ教えてくれる人もいませんでした。英語の文献などで学ぶしかなかったのです。
おうち菜園では、海外パートナーと連携して、マニュアルブックの出版、スクールの開講と手掛けてきました。
ニッチな分野ですが、受講希望者は九州や海外からも。困っていた方が多かったのだなと、感じています。
実践のサポート
3つ目の課題は、実践の不足です。
学んだ後にさあ実践するぞ!と意気込んでも、日本で設計図を入手して、資材を集め、システムを組むことは簡単ではありません。そういったことを、わざわざ弊社の手を借りなくても、自分でササッとできるようにするのが理想です。
「さかな畑」のような完成された栽培キットを使えば、初心者でも手間なく簡単にはじめることができます。
また、DIYしたい方には、こちらのページでシステムの構造や資材などをチェックすることができます。
創意工夫を重ねながら、日本各地にいろいろなシステムが生まれ、そこに人の輪ができたらいいなと思っています。
アクアポニックスを使えば、野菜づくりが手間なくできますし、”自然を感じる”ことができます。「自分で創った生態系をお世話する」のは奥深く、面白いのですよね。
さて、これでアクアポニックスの超基礎シリーズはおしまいです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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