√この記事を書いている私の経歴

”アクアポニックスで地球と人をHAPPYに”というビジョンをもって起業し、創業10年目を迎えることができました。

理想とのギャップに危機感や焦燥感も多分にあるのですが、続けてこれたこと、ビジョンにコミットできていることには、喜びも感じています。

これまで関わってくれた方々へ、心から感謝したいです。本当にありがとうございます。
良い機会なので、感謝も込めて、ここまでの変遷をまとめておこうと思います。

創業1年目（手探り状態）

起業したのは2014年4月2日。まだSDGsという言葉もなく（SDGsは2015年に初めて国連で採択された目標です）、Goodleで「アクアポニックス」と検索しても何も情報が出てこない時期でした。

まずは「知ってもらうことから始めよう」とアクアポニックス・ニュースというオウンドメディアを作り、毎日ブログを書いていました。

アクアポニックスはアメリカが発祥です。幸い英語の記事はたくさん公開されていたので、許可をもらってはそれらを翻訳して紹介していました。

テーマがアクアポニックスだけだとなかなか読んでもらえなかったので、キーワードを家庭菜園やアクアリウム全般に広げ、そのなかでアクアポニックスを紹介していく形にしたことで、半年くらい経ったころから少しずつコメントが付くようになりました。

創業２年目～３年目（サービス開発期）

ブログへのコメントは主に個人の方からで「面白ろそう！」「やってみたい！」「栽培キットはどこで買えるの？」といった内容でした。うれしくて、これらに応えていく形で１つ１つサービスを作っていきました。

具体的には、ECサイト開設、栽培キット開発、マニュアル本の出版、ワークショップ開催など。

特に、アメリカ企業と共同開発した栽培キット「アクアスプラウト」は視覚的にも斬新で、WBSの「トレンドたまご」でも紹介いただいたことで、認知が広がっていきました。

企業から「商業規模でもやれる？」といった問合せも少しずつ増えてきました。

創業４年目～６年目（アメリカ留学期）

この頃、商業規模の農園の生産管理や農園施工を実地で学びました。

世界で最も発展していたアメリカへ行き、農園で働かせてもらいました。テネシー州を拠点に２年間で２０くらいの農園を回ったと思います。各農園にはアフリカや中南米からの研修生も多くいて、世界にはアクアポニックスへの具体的で切実なニーズがあることが分かりました。

民間の会社や大学が行っていたトレーニングも４つ受講してみました。内容も面白くて、受講生同士で盛り上がりました。この経験は、日本で開講した講座アクアポニックス・アカデミーにとても役立ちました。

アクアポニックスを熱心に研究している大学も５校訪問しました。先生や学生達は、現場（農園）の情報を伝えると喜び、代わりに（研究している）アクアポニックスの潜在的な可能性やリスクについて教えてくれました。アクアポニックスの資機材メーカーとつながったのもこの頃です。

創業７年目～９年目（成長期）

2019年7月に日本へ帰国して、11月には神奈川県藤沢市に試験農場「湘南アクポニ農園」を開園、アメリカの技術をベースに、日本の環境で生産実証を開始しました。

現CTOの百津に出会い、アクアポニックスに特化した生産管理アプリを開発、本格的に企業向けにアクアポニックス農園の導入支援をはじめることができました。

時流も味方に。2020年あたりからSDGs関連のメディア取材が急に増えて、2021年は約30本（うちテレビ出演10本）、2022年は約40本（うちテレビ出演10本）取材いただき、創業1年目にブログを書いていた頃からすると信じられない思いです。

少しづつ良い仲間も加わってくれて、できることも増えてきたので、サービスを拡充していきました。今では新規でお問合せをいただいてから、順に以下のサービスを受けることができます。

創業１０年目～（さらに進化）

悲しいことが起きたとき、スポーツ選手はスポーツで、音楽家は音楽で、人を元気にします。僕たちには何ができるのでしょう？

僕たちの原点は”アクアポニックスで地球と人をHAPPYに”というビジョン。僕たちにできることは、やっぱりアクアポニックス。人と地球に優しくあり続け、嬉しさを届けられたらと思います。

日本はまだまだアクアポニックスが定着しているとは言えません。弊社もまだアクアポニックスの課題をすべて解決する会社になっていませんが、未来は僕たち次第。

さらに進化していきます。