第5回は、アクアポニックスを日本に広めるうえでの課題について。世界で注目を集めるアクアポニックスですが、なぜ日本では広まっていないのでしょうか?
現状、課題は3つあります。
日本での課題
1. 情報発信の不足(低い認知度、知られていない)
2. 教育の不足(技術・成功事例を学ぶ場がない)
3. 実践の不足(国内での実証データがほとんどない)
これら3つの課題を、事業で解決しようとしているのが、弊社、おうち菜園です。アクアポニックスを、日本に広めたい!と思っています。
日本語の情報がほぼない
当たり前のことですが、そもそも誰も知らないのは情報発信がされていないから。アクアポニックスの先進国が英語圏なので、言葉の問題も多少はありますが、一番は”儲からない”から。
おうち菜園は、リーディングカンパニーの責務だと思って”市場を創る”ためにやっています。市場、今は”ゼロ”ですので。
学びの場がない
2つ目の課題は、学びの場がないことです。
仮にたまたまアクアポニックスを知って興味をもったとしても、これまでは本も無ければ教えてくれる人もいませんでした。英語の文献などで学ぶしかなかったのです。
おうち菜園では、海外パートナーと連携して、マニュアルブックの出版、スクールの開講と手掛けてきました。
ニッチな分野ですが、受講希望者は九州や海外からも。困っていた方が多かったのだなと、感じています。
実践者が少ない、出会えない
3つ目の課題は、実践の不足です。
学んだ後にさあ実践するぞ!と意気込んでも、日本で設計図を入手して、資材を集め、システムを組むことは簡単ではありません。そういったことを、わざわざ弊社の手を借りなくても、自分でササッとできるようにするのが理想です。
「さかな畑」のような完成された栽培キットを使えば、初心者でも手間なく簡単にはじめることができます。
また、DIYしたい方には、こちらのページでシステムの構造や資材などをチェックすることができます。
創意工夫を重ねながら、日本各地にいろいろなシステムが生まれ、そこに人の輪ができたらいいなと思っています。
アクアポニックスを使えば、野菜づくりが手間なくできますし、”自然を感じる”ことができます。「自分で創った生態系をお世話する」のは奥深く、面白いのですよね。
さて、これでアクアポニックスの超基礎シリーズはおしまいです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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